鮮やかなオレンジのラベルを見ると心が躍ります。サン・ジュリアンで最も力強く、最高のテロワールを持っているデュクリュ・ボーカイユ
この格付け第二級シャトーの名前は、ユニークなテロワールからきている。「ボーカイユ=「美しい小石」という通り、畑には沢山の大きい石があり、サン・ジュリアンはもちろんボルドーの中でも最高のテロワールの一つです。
デュクリュ・ボーカイユは若いうちに飲むと、そのポテンシャルの高さが故に、タニックで味わいが堅いことが多いです。熟成をしてから真価を発揮するワインですので、当然ヴィンテージによっても異なるのですが、10年以上経ったものをお勧めいたします。
デュクリュ=ボーカイユは、1980年の終わりから1990年代初めにかけてのスランプから復活した。この間つくられたワインには、湿った段ボールのにおいで駄目になってしまったものもあった。おそらく熟成用のセラーの1つにTCA(トリクロロアニソール)が混入したためであろう。1994年以降のヴィンテージは、このシャトーでこれまでつくられた最高のワインと肩を並べる出来である。ブラネール(こちらよりはデュクリュ=ボーカイユのほうが優れている)やレオヴィル・ラス・カーズ(総じてデュクリュ・ボーカイユをしのぐ)と同様、オークションで見かけることはめったにない。投資の対象というよりは、ワイン通が好んで買うワインなのである。品質に対するコストパフォーマンスの点では、ボルドーのスーパー・セカンドで最も興味深いワインの1つだ。
https://www.nengou-wine.com/list/detail.htm?wid=5299#deki