◆長尾上杉家過去帖『御法名』文政年間・肉筆墨書、半紙本、全11丁、一冊.
◆室町時代に越後国の守護代を務めた長尾家の一族で、戦国大名・上杉謙信を輩出し、子息の景勝の時代に会津を経て出羽国の米沢城主となり、以後は米沢を拠点とする大名として展開した長尾上杉家の歴代当主や女性を含む一族の法名・俗名・死没年月日・墓所などを書き上げた過去帖.上杉謙信(「上杉弾正大弼輝虎公」)をはじめ、謙信がその名跡を継承した関東管領の上杉憲政、養嗣子の上杉景勝や定勝以下の歴代当主、妻室や後妻、子女らを掲載.文政8年に夭逝した上杉亀之助までを書き上げていることから、この頃頃に書き上げたものと思われる.長尾上杉家を通して、旧越後国・新潟県、旧出羽国・山形県、米沢藩の歴史をたどる貴重史料.